編集後記

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厳しかった寒気もようやく緩み、街角には春の訪れを告げる花々が咲き、目を楽しませてくれる季節になりました。
早いもので、阪神大震災から1年2ヶ月が経過しました。「たつの子」も多くの会員が被災し、生活の基盤を修復するまでにそれぞれが大変な思いをしてきました。震災後、全国各地の親の会や関連の方々から沢山のお見舞いや励ましのお手紙を頂きまして、本当に有り難うございました。お陰様で「たつの子」も何とか立ち直り、現在は活動も軌道に乗っています。
震災前には余り関心を持たずにいた、近隣の人々との連ながりや、人を思いやる心の大切さ、自然の力の偉大さに成す術もなかった人間の無力さ、また、今まで抱いていた色々な物への価値観や、私たちの子供が持つ障害についてのとらえ方が大きく変化した点も忘れてはならない事です。そして、突然の天災に見舞われ、先ずは“命有ることの大切さ”を痛感しました。
このような体験を「たつの子」の記録として残し、今後の活動の糧としたいと思います。
最後に、ご援助頂きました方々に重ねてお礼申し上げます。
(1996年春)