子どもたちのエッセイ

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中2男子 (神戸市東灘区)

僕が寝ていたら本がどっと落ちてきました。魚つりの道具が倒れてきました。頭に本が落ちてきました。机の蛍光灯が消えました。家ががたがたゆれました。「お母さん」と叫びました。お母さんが「下りてきたらだめよ」と大きな声で言いました。
少しして、お父さんとお母さんが懐中電灯をつけて二階に上がってきました。また、ぐらぐらゆれました。フトンをかぶって机の下にもぐりました。僕はすごくこわかった。がたがたふるえました。白がワンワンとほえました。
明るくなったのでクラウンに乗って岡本のおばあちゃんの家を見に行くとき、甲南大学はひびだらけでした。家はグチャグチャになっていました。お母さんが泣き出しました。僕はつぶれた家を見てこわかった。
岡本のおじいちゃんおばあちゃんは無事でした。家もこわれていませんでした。電気は次ぎの日ついたけど水道もガスも止まってしまいました。ポリタンクの水を家の中に持って入るのを手伝いました。