たつの子の震災 > 親たちのエッセイ
小3男子の親 (西宮市)
1月17日未明、ドシンドシン!グラグラー!と地の底からつきあげるような揺れで飛び起きました。部屋の中は割れたガラスや倒れた家具でいっぱい、やっとの思いで外に出ました。
外はシーンと静まり返り、山の方に2本3本と煙が上がっていました。その時は何が起きたのかまだわかりませんでした。その時から水・ガス・電気が止まり大変な毎日でした。
2、3日後、家の前を乳母車を押した人やリュックをかつぎ子供の手を引いた人が大勢歩いて通ります。まるで難民のように電車の通じている駅まで黙々と歩いていきました。わが家も子供たち3人で京都のおばあちゃんの家まで行きました。おばあちゃんの話では何でも食べておとなしくしていた様です。
息子の通うK小学校では6人の児童が亡くなられました。教室も図書室も壊れ、今は仮設校舎で勉強しています。とても悲しい出来事でした。
そんな中、「たつの子」から“お元気ですか?”のメッセージが届きました。とても大変だったでしょうに・・・・・・と、嬉しさと感謝の思いでいっぱいになりました。いまでは皆様から送られた義援金で勉強会も始められるようになりました。本当に嬉しいことです。“私たちはつながっているのだ”という心強い思いがします。
皆様本当にお心遣いありがとうございました。心からお礼申し上げます。