たつの子の震災 > 親たちのエッセイ
高1男子の親 (神戸市灘区->和歌山県)
揺れと共に弟をベットにいれ、落下物から身を守った。家は全壊だが形は保っていたので、その時は家が無くなったという感じがしなかったから、もう一度帰って来れるという気持ちでいた。
住めないと分かってから家を写真に撮った。大変お世話になった人が亡くなられたのですごくショックを受ける。弟や妹は、仮入学をしたが、本人は環境になじみにくいので自宅学習をする。
いじめの事を気にしなくなって良かったので、落ち着いた気持ちで学習する事ができた。当初、決めていた進路ではなく他府県を受験する事ができたので公立高校を受験した。公立高校が受かったことで自信ができ、今までの自分を知らない人達の中での生活なので張りきっている。(息子のようす)
神戸での生活リズムは、少し遅れている子供にとってはしんどい。震災はとても悲しかったが、親子共々いろんな点で見直す良い機会となった。